生産者の声

「食料を守りたい。」そんな思いで農業を始めました。

今、我が国の食料自給率は37％です。
この数字はもし何らかの理由で輸入が止まった時には6割の日本人が死ぬかもしれないという恐ろしい数字です。
「絶対にそんなことがあってはならない、自分が防波堤になって国民の食料を守る。」
そんな思いで農業を始めました。
しかし、熱い思いとは裏腹になかなか思うような経営が出来ませんでした。

「喜んで頂ける農業とは？」その答えは日本の伝統の中にありました。
日本伝統の農業はまさに「SDGｓ」「資源循環型農業」だったのです。「全てのものを資源としてとらえ、人間の連携と協働を駆使して、資源のスムーズな循 環を促すことにより、自然環境を次の世代に残しながら、より有機的で安全安心で美味しい本物の農産物を消費者の皆様に提供する農業」です。
例えば、うちでは水田から出る米収穫後のわらやもみ殻は捨てずに、家畜の餌や敷きわらにします。
また、豚舎から出る堆肥も捨てずに水田の土づくりに、減反部分の水田では諫美豚の餌になるお米を栽培します。

すると、とても大切なことに気付きました。「SDGsは美味しい。」ということです。
諫美豚は自分が育てた食用のお米でその品種は「にこまる」といって全国食味ランキン グで8回最高ランクの特Aに輝いた日本一のお米を33％与えて育てています。
一頭当たり、70㎏のお米を食べます。甘くて柔らかく獣臭さやアクがない、そして上品で甘みのある脂とすっきりとした後味が高く評価をいただいております。
そして、一つ上のグレードを作りたくて、輸入飼料や遺伝子組み換え飼料を一切使用し ない、100％自家栽培のお米と大豆（大豆は食用の「フクユタカ」）で育てた、「諫美豚 プレミアム100」を登場させました。
また、現在、世界トップレベルのブランド豚を目指して、鹿児島から黒豚（バークシャ ー）を導入し、プレミアム100の飼育方法で育てた「黒豚諫美豚プレミアム100」も登場しています。
ちなみに、ネットで「自家栽培のお米を食べる豚」と検索すると「諫美豚」しか出てきません。

また、お米の量に制限があるので、諫美豚は年間1,000頭しか出荷できない貴重なブランド豚です。
またお米は通常では10アールあたり、50㎏の化学肥料の投与で済むところを、土井農場では日本の伝統に習い、化学肥料は使わず諫美豚の堆肥を3,000㎏投与して、土づくりを行い手間暇かけてお米を育てます。
食べた時に舌に「じわ～」と染み込んでくるお米本来の旨味甘味は土づくりを行った水田で育てなければ生まれません。是非、ご賞味ください。

私は資源循環型農業と諫美豚そして循環農法米を通して、伝統的日本農業のすばらしさ、ひいては日本文化のすばらしさを世界中の方に知っていただきたいと思います。
そして、国民の皆様の食料を永久に守っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。